慶應義塾大学医学部 血液内科

Division of Hematology Department of Medicine Keio University School of Medicine

血液内科トップ診療案内外来診療のご案内 > CAR-Tを用いた治療について

診療案内 当科でのCAR-Tを用いた治療をお考えの主治医の先生方へ

CAR-T療法適応症例のご紹介について

当院は、2019年12月にキムリアの実施施設の認定を受けてから積極的にCAR-T療法の提供に注力しており、現在、キムリア、ブレヤンジ、イエスカルタ、アベクマの実施施設に認定されています。CAR-T療法の適応となった患者様に迅速にリンパ球採取を行い、CAR-T療法を適応後早期に実施することを目標に取り組んでおります。

CAR-T療法はリンパ球採取から製剤の供給まで1.5ヶ月程度が必要です。適応となり次第、リンパ球採取を行うことが治療の実施につながるため、候補症例がございましたら、下記の連絡先までご相談ください。

ご連絡先
慶應CAR-Tチーム
E-mail : keio-hematology-cart-group@keio.jp

なお、患者様からの直接のお問い合わせはお答えしかねます。
何卒ご了承の程宜しくお願い致します。

当院でCAR-T療法のために実施したリンパ球採取件数

当院で実施しているCAR-T療法の対象疾患

再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(形質転換含む)

二次治療以降で適応が検討できるため、初期治療に不応もしくは初回再発時にご相談ください。

再発・難治性濾胞性リンパ腫

三次治療以降で適応となるため、二次治療の不応もしくは再発時にご相談ください。

再発・難治性CD19陽性B細胞性急性リンパ芽球性白血病

三次治療以降で適応となるため、二次治療の不応もしくは再発時にご相談ください。

再発・難治性多発性骨髄腫

免疫調節薬、プロテアソーム阻害剤および抗 CD38 モノクローナル抗体製剤を含む3レジメンの治療後の再発、再燃が適応となります。製造までに時間がかかることが見込まれるため、適応が見込まれる時点でご相談ください。

CAR-T療法に関する当科の適応

保険適応の基準と実施可能性を各候補症例毎に科内で審議して、適応を決定しています。

年齢

年齢上限は75歳程度としていますが、全身状態が良好な患者様については実施について個別に検討を行っております。

原疾患の状態

CAR-T細胞を製造する期間に病状が制御できることが、安全に治療を実施し、また、有効性を得るためにも重要です。

初期不応であっても、他の治療レジメンがある場合は、受け入れを検討します。病状の進行が早く、病状の制御が期待できる治療法がない場合は受け入れられないことがあります。